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京都ルネス病院 人工関節センター
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  2. 膝関節

膝関節

膝関節は、太ももの骨である大腿骨とすねの骨である脛骨、そして膝のお皿にあたる膝蓋骨から構成される複雑な構造です。

これらの骨には弾力性があり、滑らかな軟骨で覆われており、関節の動きをスムーズにし、体重がかかる際の衝撃を吸収するクッションとしての役割を果たしています。囲む靱帯や筋肉が安定性を加え、膝の健康を支えています。レントゲン写真で見ると、大腿骨と脛骨の間には空間がありますが、実際にはこの部分には軟骨が存在し、膝を痛みや損傷から保護しています。

しかし、軟骨は年齢と共に摩耗しやすく、関節リウマチや過去のスポーツによるけがが原因で変形することもあります。これが変形性膝関節症の発症につながり、体重がかかるたびに軟骨下の骨同士が摩擦し、膝の痛みやこわばりを引き起こす原因となります。

膝の痛みの原因

膝の痛み(膝関節痛)を引き起こす代表的な病気を解説します。

変形性膝関節症 osteoarthritis of the knee

変形性膝関節症は、主に加齢や過度の使用、体重の過多による負担などで膝の軟骨がすり減ることによって引き起こされる病気です。膝を構成する大腿骨と脛骨の間にあるこの重要な軟骨が減少すると、骨同士が直接接触しやすくなり、炎症が生じ、膝の痛みを伴うようになります。正常な膝と変形性膝関節症を示すレントゲン写真を比較すると、大腿骨と脛骨の間は空いていることが明確に見て取れます。この空いている空間がなくなることは、軟骨がすり減り、骨への負担が増加している証拠です。

変形性膝関節症が進行すると、痛みは特に座った状態から立ち上がるときや、階段を降りるとき、歩行時に顕著になります。痛みは膝の内側や後ろ側に出やすく、進行すると下肢の全体的な形状に変化が見られ、多くの場合はO脚の傾向になりますが、X脚になる場合もあります。これらの症状に対し、保存的治療が効果を示さない重度の場合には、人工膝関節置換術(TKA)が適応となることが多いです。変形性膝関節症は、人工膝関節手術を必要とする患者さんの中で最も一般的な原因ですが、大腿骨内顆骨壊死症、関節リウマチ、膝の外傷など他の原因によっても発症することがあります。

特発性大腿骨内顆骨壊死 Spontaneous OsteoNecrosis of the Knee(SONK)

大腿骨内顆骨壊死は、主に60歳以上の中高年の女性に多く見られる膝の病気で、体重がかかる大腿骨の内側、特に顆部に骨壊死が生じる原因不明の疾患です。近年では、内側半月板後角部損傷 Medial Meniscus Posterior Root Tear(MMPRT)との関連も示唆されています。この損傷が起こることで、半月板のいわゆるクッションとしての役割が大きく低下し、膝関節に大きな負担がかかるとされています。

発症すると、急激な膝の激痛が伴うことがあり、この症状は変形性膝関節症にも類似しているため、初期には両者を区別することが困難です。

発症後1~2カ月はレントゲン検査では変化が見られないことが多いですが、病巣がある内顆の関節面が扁平となり、関節軟骨の下の骨が透けて見え、その周りの骨硬化像が現れることで進行が認められます。MRI検査は診断において極めて重要で、早期にこの疾患を診断することが可能です。

病気が進行すると関節面は陥没し、関節の隙間が狭まることで末期の変形性膝関節症に進行するリスクがあります。安静によって痛みが改善することもありますが、時間とともに壊死部分の陥没が進み、痛みが増強した場合は手術が必要となることが多々あります。単顆型人工膝関節置換術(UKA)の良い適応とされています。

関節リウマチ Rheumatoid Arthritis(RA)

体内の免疫システムが誤って自身の体組織を攻撃することで起こる病気です。主に手足の関節が痛み、進行すると関節の軟骨や骨が徐々に破壊されます。近年は生物学的製剤をはじめとした薬剤の進歩により、重症化する患者さんは大きく減少していますが、関節の破壊が進んだ場合には人工関節置換手術が必要となることがあります。

手術治療

全人工膝関節置換術 Total Knee Arthroplasty(TKA)

変形性膝関節症などで膝の痛みをもたらす原因となっている損傷した軟骨と骨を取り除き、人工の関節に置き換える治療法です。

この手術には、膝の安定性と可動性を同時に向上させるために高度な技術が求められます。当院では最新の手術技術として、最小侵襲手術を積極的に採用しています。これにより、患者様の体への負担を最小限に抑えることができます。

手術の計画段階では、3D技術を用いることで、患者様各々の骨格に合わせることができます。これにより、患者様の体に最適合する人工関節を使用し、自然な動きと機能の回復を目指しています。

手術中はナビゲーションシステムを使用することで、手術中の正確性が大幅に向上し、より安全で効果的な治療を実現しています。

このように患者様の膝の個別の状況に応じて、最適なインプラントデザインを選択し、膝関節の自然な動きを維持しながら、安定性と耐久性を確保しております。

手術中には、O脚やX脚の矯正も行い、下肢のアライメントをまっすぐに修正することが可能です。これにより、痛みのない人工関節に置き換え、膝の痛みを取り除くと同時に、脚の正しい形を回復させることができます。最も一般的な痛みの原因である軟骨の摩耗に対し、人工関節を用いて膝の機能を再建し、患者様が以前の生活に戻れるようサポートしています。

単顆型人工膝関節置換術 Unicompartmental Knee Arthroplasty(UKA)

単顆型人工膝関節置換術(UKA)は、変形性膝関節症において関節の一部分に限局した障害が見られる場合に適用される手術方法です。この状況は、膝関節を構成する大腿骨、脛骨、および膝蓋骨の中で、特に内側または外側の大腿骨と脛骨間の関節軟骨が損傷しているものを指し、残りの関節部分は健康な状態を保っています。UKAは、こうした部分的な摩耗が原因の痛みを取り除くために、障害を受けた膝関節の一部を人工関節に置き換えます。

全人工膝関節置換術と比較して、単顆型人工膝関節置換術の大きな利点は、手術の侵襲が少ないことです。手術時に削る骨の量が少なく、手術の傷口も小さく済むため、患者様の体験する不快感や痛み、手術後の腫れも軽減され、入院期間も短くて済みます。さらに、この手術により靭帯を含めた関節の他の健康な構造を温存することができ、その結果「動きが自然で曲がりやすい膝」の維持が期待できます。適切な患者選定のもとで行われる単顆型人工膝関節置換術は、耐久性があり、スムーズなリハビリテーションによる早期の回復が見込めます。

膝の特定の部位に限局した疾患に苦しむ患者様にとって、UKAは有効な手術選択肢となり得ます。全置換術が3つの関節すべてを対象にするのに対し、UKAは1つの関節部分だけに焦点を当てるため、より少ない侵襲で治療を行うことが可能です。ただし、入れ替えていない関節が悪くなり、再度手術が必要となることもあります。(最近では、手術を受けた後15年経過しても90%以上の方は再手術なしで過ごしているというデータが出ています。)
 
UKA(単顆置換術)は非常に優れた手術方法ですが、手術数が少ない外科医では再手術のリスクが高くなることが複数の論文で報告されています。私は年間を通じて推奨数を大きく上回るUKAを執刀しており、これまでの豊富な経験と確かな技術をもとに、地域の皆さまに“安心して任せられる手術”を提供しています。

人工関節
その後について

近年の技術革新と手術技術の向上により、手術後20年が経過しても90%の人工関節が正常に機能していることが報告されています。

しかし、残念ながら、一部の患者様では再手術が必要になる場合があります。原因としては、骨と結合していた人工関節が時間の経過とともに緩むことや感染などの合併症が挙げられます。そのため、人工関節手術を受けた患者様には、術後も定期的に、少なくとも年に一度は医療機関を訪れ、レントゲン撮影による評価を受けることを推奨しています。

人工関節手術は大変有効な治療ですが、深部感染や緩み、骨折、脱臼、神経麻痺などの合併症が起こり得るため、術後のフォローアップはとても重要です。

2025年8月現在、当センターで人工関節手術を受けられた患者様において、これらの重大な合併症を経験された方はおられません。どうぞ安心してご相談ください。

以前に人工関節手術を受けたにも関わらず、定期的なレントゲン撮影をしていない方は、手術を受けた医療施設や医師に相談することをお勧めします。

手術を受けた医療機関が遠方で受診が困難な場合は、当センターでの外来受診も歓迎いたします。

当センターには福知山市を拠点に、北近畿エリア(綾部市・京丹後市・宮津市・与謝野町・舞鶴市・豊岡市・養父市・朝来市・丹波市)からも膝の相談でのご来院をいただいています。

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京都ルネス病院 人工関節センター

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住所 :〒620-0054 京都府福知山市末広町4丁目13番地

0773-22-3550

info@kneehip-jointcare.com

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