【この記事でわかること】
- 人工関節手術で「後悔した」と感じる代表的なケース
- なぜ後悔が起きるのかという本質的な原因
- 後悔を防ぐために手術前に確認すべきこと
- 京都ルネス病院人工関節センターで重視している判断基準
人工関節手術で本当に後悔はあるのか?
人工関節手術(膝・股関節)は、痛みの改善率が高く、満足度も高い治療です。 しかし、インターネット上では「人工関節 手術 後悔」という検索が多く行われています。
実際、後悔が起きるケースはゼロではありません。 ただし、 手術前の判断や説明の不足が原因です。
後悔パターン①:痛みの原因が関節ではなかった
レントゲンで変形がある=痛みの原因が関節とは限りません。
- 腰椎由来の関連痛
- 関節外の筋・腱由来の痛み
このようなケースでは、人工関節を入れても痛みが完全に消えないことがあります。
後悔が生じる理由:
「関節を入れ替えれば全部治る」と思っていた。
後悔パターン②:期待値が現実とズレていた
人工関節は“正常な膝や股関節に戻る”手術ではありません。
- 人工膝関節では正座は難しいことが多い
- 違和感がゼロになるわけではない
痛みは大きく改善しても、「思っていたのと違う」と感じると後悔につながります。
後悔パターン③:術式や選択肢を比較せずに決めた
膝の場合:
- TKA(全置換)
- UKA(単顆置換)
股関節の場合:
- 前方系アプローチ
- 後方アプローチ
- セメント固定/セメントレス固定
複数の選択肢を提示されずに手術を受けた場合、 後から「他の方法もあったのでは」と感じることがあります。
では、どうすれば後悔を防げるのか?
重要なのは次の3点です。
- 痛みの原因を評価する
- 複数の術式を比較検討する
- 現実的な術後イメージを共有する
当院では何が違うのか
京都ルネス病院人工関節センターでは、 「手術をするかどうか」から丁寧に整理します。
- 痛みの原因を分析
- 荷重条件を考慮した画像評価
- TKA・UKA・保存療法を同列で説明
- 手術のメリットと限界を明確に提示
結果として、「今は手術をしない」という判断になることもあります。 それも大切な選択です。
まとめ
- 人工関節手術そのものが後悔の原因になることは少ない
- 多くは判断・説明・期待値のズレによって起こる
- 納得して決めることが最も重要
ご相談・診療について
「手術を勧められているが不安がある」 「本当に今やるべきか分からない」
そのような方は、ぜひ一度ご相談ください。
当センターには福知山市を拠点に、北近畿エリア(綾部市・京丹後市・宮津市・与謝野町・舞鶴市・豊岡市・養父市・朝来市・丹波市)からも多数ご来院いただいています。
この記事は
京都ルネス病院人工関節センター
センター長/整形外科専門医・人工関節認定医
藤井 嵩 が執筆しています。

コメント